ホットワックスをかけたが滑らなかった


排除してよい可能性

ホットワックスをかけたけど良く滑らなかったという疑問を持った時、正解は一つではないので、あれこれ検討する必要があります。

しかし、ネット等で散見される意見のうち、気にしなくても良いものもいくつかあります。

ベースワックスだけでは滑らない
これは嘘。フッ素系を塗った場合の比較としてはあり得ますが、ベースワックスだけ塗っても無意味なんて言うことはあり得ません。

焼け付けてしまった
煙が出ているアイロンを10秒以上押し付けたとかなら話は別ですが、設定温度を守ってアイロンを動かし続けている限り、そうそう心配しなくてよいはず。

ホットワックスを始めたばっかりのころは、アイロンを動かし続けることを肝に銘じてやりつつも、ワックスをたらし過ぎた箇所でアイロンが引っかかったりして、もしかして今ので焼き付けてしまったのではないかと不安になったりしますが、そんな簡単に焼き付いたりはしません。

可能性が無いとは言えませんが、過剰に心配している可能性の方が遥かに高いです。

可能性1:汚れ

これは、店頭に長く置かれていた型落ちモデルのスキーやボードを買った場合など、ソールが汚れているのに、前処理をせずに、ワックスをかけた場合。

これは、埃だらけで汚れた床にワックスをかけるようなものですから、ソールに浸透しませんし、すぐに落ちてしまいます。

クリーニングワックスをかけてみてはいかがでしょうか。

これが安くてお勧め。

可能性2:春スキー

1月や2月にスキーやスノーボードを始めたが、すっかりはまってしまって、2月下旬とか3月に、安売りになっていたのでスキー板やボードを買った。そして、競技でもするのでなければワックスは1種類だけでよいと言われたので、ガリウム白やTOKOオールインワンなどを塗った。

という場合にありがち。

春スキーは水分量が多いのでフッ素が抜群に効果を発揮します。

その結果、フッ素なしのワックスを塗っただけでは、いくらホットワックスをしても、フッ素入り簡易ペーストワックスを直前に塗っただけの友人に抜かれる可能性はあります。

2種類ホットワックスをするのが面倒だとしても、滑走前にフッ素入りのペーストワックスを塗るのはいかがでしょうか(ホットワックスの上に塗って全然問題なし)。

可能性3:スクレ―ピング不足

ソール面のミクロレベルの凸凹にワックスを浸透させて摩擦抵抗の少ないソールを作ることはホットワックスの目的の一つですが、アイロンで塗っただけでは、かえって摩擦抵抗が増えるだけです。

そこで、スクレーパーでしっかり削ってツルツルのソールにしてあげる必要が出てきます。

しかし、友人からもらったスクレーパーを使ったり、初心者で力加減が分からなくて何度もスクレ―ピングしたりしているうちに、よく見るとスクレーパーの角が丸まっているなんて言うことはよくあります。

スクレーパーはプラスチックですから、すぐに角が丸まります。

スクレーパーの角が尖っていなければ、何度スクレ―ピングをしても、ソール面は均一になりません(その反面しっかりスクレ―ピングできていれば、ブラッシングはそこまで問題にならないと思います)。

スクレーパーの角を確認してみるとともに、スクレーパーシャープナーで毎回研いであげることが重要です(+スクレーパーはある程度消耗品)。

下記のフィッシャーのプロメカニックのスクレ―ピングが参考になります(次元が違いますが)。


10分38秒から

可能性4:硬いワックス

これは、硬いワックスに限らないのですが、要するにうまくソールにワックスを浸透させられなかったというもの。

最初から完璧なホットワクシングはできませんから、ガリウム白などの柔らかいワックスを使って、低温でしっかりと浸透させる練習をするのはいかがでしょうか。

春スキーでない限り(春スキー含めてと言ってもいいと思いますが)、全雪質対応のユニバーサルワックスでも十分によく滑ります。

可能性5:フッ素ブレーキ

個人的に体験したことがない、ホットワックス初心者が高フッ素ワックスを塗るとは思えない、低フッ素ワックスで起こりうるかについてSWIXが公式サイトで反論している、という点で迷いますが、一応紹介しておきます。

超低温かつ乾いた雪の場合、ソールと雪面の間に普通のコンディションではできる水の膜が出来ず、砂の上を板が滑るような状況に近くなります。

もちろん、それでも摩擦熱で雪が多少は融けるのですが、そんな状況下にもかかわらず、撥水性の強いフッ素ワックスを塗ってしまったがゆえにかえって滑らなくなってしまったというケース。

経験したことがないので偉そうなことは言えませんが、低温かつ乾いた雪が予想されるのであれば、少なくともレジャーレベルでは積極的にフッ素入りワックスを塗る必要はない気がします。

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