ホットワックス初心者用セットのレビュー


はじめに

この記事では、各メーカーのホットワックス入門セットの内容を見ていきたいと思います。

最初に、各メーカーのセットの内容をレビューし、次にセットとは別に購入した方が良いものについて紹介し、最後に、バラでそろえる場合のおすすめを紹介したいと思います。

なお、TOKOとSWIXはセットのパターンが複数あるので購入前に内容を要確認です。

入門セットのレビュー

ガリウムセット

内容物
アイロン 約5,000円
ミニブラシセット(3種) 約5,400円
ミニクリーナー 200円相当
スクレーパー 約1,200円
ミニコルク 300円相当
ミニファイバーテックス(2種) 500円相当
ミニラストリムーバー 500円相当
サンプルワックス 500円相当
ユニバーサルワックス 約600円
ペーパー10枚 約200円
単純合計 約14,400円

セット価格約10,000円なので、概算で約4,400円程度お得になっています。

一番いろいろ入っていてお得感があります。ただ、多くの道具がミニサイズになっているのが欠点。

クリーナーやラストリムーバーといった消耗品はお試しサイズで全然問題ないのですが、ブラシ・コルク・ファイバーテックスという長く使えるものがミニサイズな点はよく検討してから購入した方が良いです。

特に、ワクシングスタンドを買ってホットワックスをかけるのであれば(スペースがあれば絶対に買ったほうが良いです)、通常サイズのブラシを買うのをお勧めします。ミニブラシだと効率が悪く感じて、すぐに普通サイズのブラシが欲しくなると思います(かといってミニサイズでも十分高いので買い替えはかなり損した気分になる)。

もっとも、ミニサイズとはいえフルセット入っているので、一部省略の簡易手順ではなく、HPで解説されているフルチューンナップの手順が最初から実行可能な点は大きな特徴です。

最初はミニマムの道具で済ますか、ミニサイズでもフルチューンナップをしたいか、その2択で後者であればこれ一択です。

なお、スタンドも買うなら下記のセットが安いです。

マツモトワックスセット

内容物
アイロン 約7000円
ナイロンブラシ 約2700円
リムーバー 約1000円
スクレーパー 約1300円
サンプルワックス 500円相当
ペーパー10枚 約100円
単純合計 約12,600円

セット金額は12,600円なので、概算ですが、ほぼディスカウントはなし。

セット内容自体は全く問題ないのですが、バラで買うのと比べてほぼ同じで、しかもミニマム構成になっています。

DVDが付属していますが、Youtubeで公式解説動画が見れます(内容が同じかどうかは不明ですが)。

もっとも、内容物自体は、ガリウムのようにブラシがミニブラシということもなく、本当に必要なもので、かつずっと使えるものなので、買って損するようなものではなくいいセットです。

TOKOセット

内容物
アイロン 約9,000円
ナイロンブラシ 約2,300円
スクレーパー 約600円
クリーナー 500円相当?
ワックス50g 約1200円 
ペーパー5枚 約100円
単純合計 約13,700円

セット価格が送料込みで11,700円位なので、概算で2,000円程お得です。

もっとも、TOKOはそもそもアイロンが高く、アイロンにそんな差があるとは思えないので(違ったらごめんなさい)、表面的な価格計算程お得ではないかもしれません。

しかし、このセットに入っているワックスが、TOKOのオールインワンワックスなのは大きいかもしれません。

「迷ったらこれ一本でOK」、「温度等気にせず最初はこれだけで十分」といわれる万能ワックスの中では一番人気のワックスがTOKOのオールインワンワックスですから、初めてのホットワックスとしては、付属ワックスの観点から一番良いかもしれません。

なお、アマゾンとかで探すと、TOKOのセットと言っても複数種類あり、中身、特にワックスの種類が異なるものもあるので、要チェックです。

SWIXセット

内容物
アイロン 約5,000円
ナイロンブラシ 約1,600円
スクレーパー 約700円
ワックスCH7 約800円
ワックスCH8 約800円 
ペーパー 約100円
単純合計 9,000円

セット価格は約9,000円なので、概算ですがほぼディスカウントなし。

お得感はゼロですが、個人的にはこれが安くて一番お勧めです。

アイロン、ノーマルサイズナイロンブラシ、スクレーパー、そして何より、お試しサイズではなく普通のサイズのワックスが2種類入っているので、本当にこれだけで1シーズン行けると思います(もちろん、滑走日数によりますが)。

CH8があればどこでもこれ一本でいけます。

もっとも、クリーナーが入っておらず、汚れたソールの上からワックスをしても汚れが邪魔してワックスは浸透しないのでクリーナーの別途購入は必須。

ところで、何でCH8とCH7にしたのだろうか。CH7とCH8の差は微妙なので、初心者用のセットならせめてどちらか一方は春スキー用のCH10にしてほしいところ。

別途購入が必要なもの

スクレーパーシャープナー

上記のいずれのセットにも入っていませんが、丸まったスクレーパーではスクレ―ピングできないので、これは必須です。

スクレーパーというのは消耗品みたいなもので、すぐに角が丸まってしまうので、ワックスする度に、シャッシャッシャと数回でいいので研いでからスクレ―ピングした方がよいと思います。

ファイバーテックス

これは、ガリウムのセットにだけは入っています。

ワックス塗って、スクレ―ピングして、ナイロンブラシかける、これで基本的にホットワックスは終わり。

ただ、それだけだと、細かい粉がソールにたくさんついていたりして、ソール面がきれいではありません。

そこで、細めのファイバーテックスをコルク(テレビのリモコンでも空き缶でも何でもよい)に巻いてトップからテールにかけて2回くらい磨いてあげると、ソールがピカピカになって仕事した感があります。



なお、仕上げ用(ポリッシュ用)は細目。粗目は最初の汚れ落とし用で、特に最初の内は不要かと思いますが、ガリウムから細目と粗目の2枚入りがかなり良心的な価格で出ているので、それを買ってもよいと思います。

ワックススタンド

これはあった方がよいです。

個人的には、狭い室内でやる人ほど買った方がよいと思います。これを使うか、雑誌などを積んで床置きでやるかでは作業時間に2倍以上の差が出ると思います。

ちなみに、私も下記の商品を使っていて、もうちょっと板をしっかり固定できるといいなと思いますが、値段を考えると満足しています。マンション暮らしの身にとっては収納も重要ですし、板が腰の高さにさえあればあとは我慢できます。

以前、ガリウムのスタンドをビクトリアで見たことがあって、確かにもう少ししっかりしてそうでしたが(さらに、単純なX形状ではなく、ちょっとフレームがカーブしていてビンディングが当たらないように工夫されています)、そのためにもう3000円上乗せするかと言われると、うーんという感じです。

その他

他に必要なものはあえて言うまでもないもの含めて下記のとおりです。

  • 軍手(アイロン使うときはした方がよいです)
  • マスク(ブラシかける時など細かい粉が飛びます)
  • ブルーシート(新聞紙を引くのもありですが、数百円なので買ってしまった方がよいです)
  • キッチンペーパー(クリーナー用)
  • マルチスクレーパー(基本的に不要ですが、垂れてビンディングとかエッジにべちょっとくっついてしまったワックスが気になる人は最初から持ってた方がよいと思います)

バラで買うお勧め

ワックス

TOKO オールインワンワックス

ど定番なので。

アイロン

ヴィトラ

せっかくバラでアイロンを買うならヴィトラで。ヨーロッパ主要メーカー製のアイロンをOEM生産している日本のメーカーです。

ファイバーテックス

安くて粗目と細目が入っていて親切。

クリーナー

これは、ソール表面の油汚れやワックスを落とすだけで浸透しているワックスは落としません。

その他

  • スクレーパー
  • スクレーパーシャープナー
  • ワクシングペーパー
  • ナイロンブラシ

これらは気に入ったものでよいと思います。

以上、長々と書きましたが、ご参考になれば幸いです。

スポンサーリンク


えきねっと びゅう国内ツアー